※管理人より、あくまでも参考のDATAです、法令・諸規則の改定で変更されている場合があります。
【刑務所の組織図】
※「調査官」は、全国で6カ所の大規模な刑務所及び拘置所に設置されています。
刑務官は、警察官や自衛官と同じく、指揮者(上官)の指示・命令で動く公安組織の職員です。そのため、指揮命令系統を確立するため、「階級制度」があります。
【階級の名称と主な役割】
「看守長」
高等科研修を修了した刑務官が任命される階級、大規模な刑務所の課長補佐や課長の職務を担当する、中規模の刑務所では部長の職務や拘置支所の所長に任命される時もある。
この階級から「管理職」、刑務所・拘置所幹部の会議である「刑務官会議」のメンバーとなる、2年~3年の任期で、全国各地の刑務所や拘置所に異動する。
国家公務員のⅠ種採用試験に合格、法務省職員を拝命して、刑務官で勤務する者が任命される階級。
「副看守長」
中等科研修を修了した刑務官が任命される階級で、主任や係長の職務を担当する、中規模の刑務所だと区長を担当する時もある。
この階級まで「一般職」扱い、採用された矯正管区内の刑務所や拘置所を異動する。
約10年間、副看守長を勤めた者で優秀な者は、所長推薦で「特任看守長」に昇進。
「主任看守部長」
約10年間の勤務年数を勤めた看守部長、勤務成績が良好と上官の推薦された看守部長が任命される階級、仕事の内容は看守部長と同じ、ちよっとだけ給料が上がる。
※現在、主任看守部長の任命は行われておりません。
「看守部長」
中等科研修を修了した刑務官が任命される階級で、舎房担当や工場担当など、現場での監督者的な役割。
国家公務員のⅡ種採用試験に合格、法務省職員を拝命して、刑務官で勤務する者が任命される階級。
「主任看守」
約10年間の勤務年数を勤めた看守、勤務成績が良好と上官から推薦された看守が任命される階級、仕事の内容は看守と同じ、ちよっとだけ給料が上がる。
「看守」
刑務官の採用試験や刑務官の採用選考に合格、法務事務官(刑務官)を拝命した者が、初等科研修を修了して、スタートする階級です、上官の指示・命令を受けた職務など遂行します。
※近年、勤続年数と勤務成績により、中等科研修を受けなくても、看守部長・副看守長への昇進選考が行われているそうです。
但し、同じ階級の看守部長・副看守長でも、中等科研修を修了した者が上位者となります。
上級の階級として、「矯正副長」「矯正長」「矯正監」があります。この階級に昇進できる機会は非常に少ないです。
専門官名の解説
刑務官は、階級の他に、専門官制度があります。 刑務所の組織改編で、管理部が処遇部門となり、昇進制度で勤続年数と勤務成績による選考制が導入された関係で、刑務官の複雑多岐に渡る職務制に鑑み、専門官制度が導入されました。
【首席矯正処遇官 】
大規模施設の矯正副長、中小規模施設の看守長のうち上席の者が任命される。課長に
該当する。
【次席矯正処遇官】
黒羽刑務所、府中刑務所、横浜刑務所、名古屋刑務所、大阪刑務所、福岡刑務所、東京
拘置所及び大阪拘置所の処遇部に、それぞれ1人が配置される。処遇担当の首席矯正
処遇官を助け、その事務のうち、所長の指定に係る事務を整理する。
【上席統括矯正処遇官】
統括矯正処遇官のうち、特に複雑困難な事務を統括する者を上席統括矯正処遇官とする。
【統括矯正処遇官】
看守長が任命される。課長補佐に該当する。
【主任矯正処遇官】
副看守長の中から任命される。係長に該当する。
【矯正処遇官】
副看守長及び看守部長が任命される。