ミズーリ川(MISSOURI RIVER)

ミズーリ川の源流は、モンタナ州南西部、大陸分水界近くのロッキー山脈にあります。支流のジェファーソン川、マディソン川、ギャラテイン川がモンタナ州ギャラティン郡のスリーフォークス付近で合流し、ミズーリ川となります。

川はモンタナ州、ノースダコダ州、サウスダコダ州、ネブラスカ州、アイオワ州、カンザス州、ミズーリ州、7州を通って流れます。(流域図参照)

セントルイス北のミシシッピ川との合流点(右図No.1)までのミズーリ川の長さはおよそ4,090kmで、支流を合わせた流域面積は北アメリカ大陸のおよそ6分の1に達します。

ミルク川、イエローストーン川、シャイアン川、ジェームズ川、プラット川、カンザス川などの多くの支流があります。

ミズーリ川はヨーロッパ人が到着するずっと以前から、プレーンズインディアンの商用輸送路として使われていました。

ミズーリ川への最初のヨーロッパ人は、フランスの探検家ジャックマルケットとL・ジョリエで1683年に河口を渡りました。

1738年には、カナダの探検家La V rendryeが川の上流を訪問しました。カナダの毛皮トレーダー・デービッドトンプソンは、1797年に川の一部を調査しました。

1803年にアメリカ合衆国はミシシッピ川以西のフランスの植民地を購入、ミズーリ川流域の開拓が開始されました。川の輸送は、初期は竜骨船が使われました。

1819年に最初の蒸気船インディペンデンスがミズーリ川をミズーリ州フランクリン郡、カリトン郡と上流に遡上しました。1831年には、ピエールChouteauは蒸気船イエローストーンでネブラスカ州より上流を航行、1832年にはノースダコダ州を越えイエローストーン川付近のモンタナ州に到着しました。

更に上流へは、1860年に蒸気船はようやくモンタナ州Chouteau郡のフォートベントンまで遡りました。フォートベントンはミズーリ川の最上流の港となりました。(流域図参照)

下流のGASCONADE川、オーセージ川、グランド川、カンザス川、また上流のイエローストーン川などの支流にも蒸気船が航行し、輸送が行われました。

ミズーリ川は上流まで物資・人を輸送し、川沿いには多くの都市、町が造られました。そして、モンタナ州、ノースダコダ州等の北部の発展に寄与しました。しかし1859年にハンニバル・セントジョセフ鉄道が開通すると、蒸気船による輸送は1850年代後期をピークとして減少し始めました。

フォートベントンの蒸気船輸送のピークは1867年で、39隻から47隻の蒸気船が出入りしていました。最後に蒸気船がフォートベントンに寄港したのは1922年でした。既に鉄道が輸送の主力となっていました。そしてミズーリ川上流は、輸送水路としての地位を失っていきました。

1944年にフランクリン・ルーズベルト大統領が「Flood Control Act of 1944」に署名した後、ミズーリ川上流にはダムが建設され洪水防止、灌漑、水力発電用として北アメリカ最大の貯水システムに変わりました。

モンタナ州のフォートペックダム、ノースダコタ州のギャリソンダム、サウスダコタ州のオアヒダム、ビッグベンドダム、フォートランドルダム、サウスダコタ州とネブラスカ州境界のGavins Pointダムが造られました。これらのダムは輸送水路としてのロックは考慮されず付けられなかったため、Gavins Pointダム(上図のNo.28)より上流には船による輸送は不可能となりました。Gavins Pointダムは、1957年に完成しました。

ミズーリ川は、Gavins Pointダムからミシシッピ川との合流点までロック&ダムは一つもない輸送水路として使用されています。陸軍工兵隊は、冬季を除きセントルイス(上図参照)からスーシティー(上図No.25)間1,183kmを艀輸送のため水深9フィートで維持しています。その上流は、モーターボート、小型クルーザーで遡上できます。

ミズーリ川は、年々艀の輸送量は減少しています。1977年330万トンから2000年には130万トンに減少しました。維持に掛かる費用が問題化していますが、今後も水深維持は継続されます。

現在、ミズーリ川に輸送路支流はありません。航行可能な支流は、オーセージ川、グランド川、カンザス川ですが、オーセージ川は合流点から19kmにあるミズーリ川水系唯一のロック&ダムが1951年に閉鎖(写真)され、カンザス川は合流点から23kmに堰がありそれ以上遡上できません。グランド川は、合流点から142kmほど小型クルーザーで遡れます。

旅のポイント

旅は、ミシシッピ川との合流点(上図No.1)からGavins Pointダム(上図No.28)をめざし流れを遡ります。およそ1,280kmの長旅です。このため「旅のポイント」は、下流から上流に向けNo.をとっています。河岸には、多くの都市、町、村があり、また工場、プラントがあります。本ページでは全てを網羅できないため、主要な都市、町、遡上できる支流の合流点を旅のポイントとしました。

右上のNo.をクリックすると、そのNo.のNASA World Wind・Google Earthの写真ページが開きます。上段が「旅のポイント」、下が「写真」、その下が「緯度、経度、撮影高度」、下段が「写真の説明」になっています。地名等の固有名詞でカタカナ読みのわからないものは、そのまま英字で表示しました。

各都市、町の状況は、NASA World Wind・Google Earthだけではわからないため、ホームページのある都市・町・村はオフィシャルウェブサイト(ない場合は商工会議所)にリンクした。リンクしている都市・町・村は、「旅のポイント」欄にアンダーラインで表示しました。
和訳でリンクしているため、表示に少し時間がかかります。また「写真の説明」欄のアンダーライン表記には、「Wikipedia, the free encyclopedia」にリンクしています。日本語表記はすぐに出ますが、和訳は文字数が多いため表示にさらに時間がかかります。(和訳がない場合は、英文でリンク)

写真及び緯度、経度

写真は、Google Earthの精細写真あるポイントはGoogle Earth、ないポイントはWorld Windの写真を使用しました。緯度、経度は、Google Earthの写真は上端中央部、World Windの写真は中心部を示します。写真は、全て上方向が「北」です。