社会で活躍する女性が増えてくる一方で、職場環境も女性が働きやすいものへと変化を遂げていかなければならないと思います。
出産後も女性が活き活きと働くことができるように、マタハラ(マタニティハラスメント)やイクハラ(育児ハラスメント)などがない職場にしなければならないでしょう。
ところが実際は、かなり多くの女性たちが、出産後の職場で嫌な思いをしているようなのです。
■働くママの約4割が「マタハラ/イクハラを受けた」経験あり
「Woman&Research」が子どもを持つ既婚女性400名を対象に行ったアンケートによると、40%の人が「マタハラ/イクハラを受けた経験がある」と回答しました。また、「マタハラ/イクハラを周囲の人が受けていたことがありますか?」との問いにも、38%の人が「ある」と答えました。
働くママの約4割の人が、何らかのマタハラやイクハラを受けた経験があるようです。そして、それは周囲の人たちも感じてはいるようですね。周囲の人たちが感じるほどなので、結構ひどいことである可能性もあるでしょう。
■多くの女性が受けたと感じる「マタハラ/イクハラ」2つ
働くママが「具体的に受けたマタハラ/イクハラ」については、「職場での嫌味や陰口など、精神的なダメージをもたらされるような言動を受けた」が36%、「妊娠や出産をきっかけに雇用形態を変えざるを得なくなった」が20%、「妊娠や出産を理由とした休暇の取得や勤務形態の変更が望むようにできなかった」が18%となり、「陰口・悪口」と「望まない雇用形態への変化」の2点が多いこともわかりました。
「実体験したマタハラ/イクハラ」を4つのタイプ別に見ると、退職や異動などを勧める「追い出し型」が31%、残業や負荷の高い業務などを強いる「パワハラ型」が26%、嫌味や愚痴などで精神的ダメージを与える「いじめ型」が26%、「女性が働く必要はない」など自分の価値観に基づく言動による「価値観押しつけ型」が17%という結果になりました。
また、「誰からマタハラ/イクハラを受けていましたか?」との質問には、「男性上司」が40%、「女性上司」が30%、「女性の同僚」が25%となり、女性から受ける割合の方が多いこともわかりました。
■「マタハラ/イクハラの解決」に必要な3つのポイント
最後に、「マタハラ/イクハラの解決には、どのような対処が必要だと思いますか?」と聞いたところ、「企業側のサポート制度の拡充」、「企業側のサポート制度の運用体制の強化」、「男性社員の妊娠・出産への理解・協力の促進」がTOP3でした。
職場の環境そのものが変わっていかないと、なかなか根本的な解決にはならないのかもしれませんね。また、男性の不用意な発言や行動なども、女性にとってはかなりの心の負担になるので、より深い理解が必要となってくるでしょう。
多くの働くママが、マタハラやイクハラを受けてしまっているのが実情のようですね。本人にそんなつもりはなかったとしても、傷つけてしまっていることはあるので、発言などにも気をつけるべきでしょうね。
【参考】