いろんな種類がある横断歩道、誰がどんな基準で設置しているの? 警視庁に聞いてみた

横断歩道には「押しボタン式」や「夜間押しボタン式」、青信号のときに音が出る信号機が設置されているものや、自転車用レーンが付いているものなど、さまざまな種類があります。

東京都内に設置されている横断歩道や信号機の種類は、誰がどのように決めているのでしょうか。警視庁交通部に回答いただきました。

東京都の場合、横断歩道・信号機ともに「公安委員会」が設置を決定している

── 横断歩道や信号機を設置する際の決定者は誰ですか?

東京都の場合は、横断歩道・信号機ともに、「東京都公安委員会」が決定しています。

ただし、設置や管理は、横断歩道に関しては警視庁交通規制課、信号機については交通部交通管制課がそれぞれ担当しています。

ベースとなるのは「横断歩道」と「斜め横断可」、そこに信号機などを併設する

── 現在、東京都に設置されている横断歩道の種類を教えてください。

横断歩道の種類は、法令上、「横断歩道」と「斜め横断可(歩行者が交差点を斜めに横断することができる)」があります。また自転車が横断すべき場所を示す「自転車横断帯」もあります。

「横断歩道」の設置形態には、「横断歩道のみ」「信号機と併設」「エスコートゾーン(視覚障害を有する方々が安全に横断できるように横断歩道の中央に点字ブロックを敷設する)と併設」など、さまざまな組み合わせがあります。

── これらの横断歩道はどのような手続きを経て設置されるのでしょうか。

横断歩道は、歩行者・車両の交通量や道路幅員、交通環境等に応じて種類を決定したうえで、「交通規制基準(警察庁交通局)」に示された基準に基づいて設置しています。

また、新設道路はもちろんそれ以外であっても、地域住民等から要望や交通事故の発生状況などを鑑み、横断歩行者の安全を確保する必要が認められた場合に設置することになります。

■交通規制基準 – 警察庁(PDFファイル)

信号機の基本は車両用と歩行者用。音響信号機や青延長用押しボタンなどを設置

── 信号機にはどのような種類があるのでしょうか?

「車両用(赤青黄)」と「歩行者用(赤青)」の信号灯器、青色や黄色の「矢印」がついた信号機があります(ただし、黄色矢印は路面電車用です)。

加えて、信号の付加装置として、視覚障害を有する方々の安全な道路横断を支援するための「音響信号機」、歩行者用灯器の青時間を延長する「青延長用押しボタン」、残り時間を砂時計式のイメージで表示する「ゆとりシグナル」等もあります。

最近は、できる限り、歩行者と車両の通行を分離するための「歩車分離式信号機」の整備も進めています。

── 信号機の設置についても教えてください。

信号機は、交通量や歩行動線、渋滞や事故の発生状況、周囲の交通規制状況等との整合性を勘案したうえで、検討し、必要が認められた場合に設置しています。

なお、信号機設置の基準については、警察庁が「信号機設置の指針」を策定しており、警視庁のホームページでも「信号機設置の指針について」を掲載していますので、ご確認ください。

■信号機設置の指針について – 警視庁

まとめ

・東京都の場合、横断歩道・信号機ともに、設置決定者は、公安委員会である

・「横断歩道」と「斜め横断可」は、信号機やエスコートゾーンなどと併設するなど、さまざまな組み合わせで設置されている

・信号機には赤・青・黄の車両用と赤・青の歩行者用がある。また、安全な道路横断を支援するための「音響信号機」、「青延長用押しボタン」、「ゆとりシグナル」などの付加装置がある

・横断歩道は警察庁が定めた「交通規制基準」、信号機は「信号機設置の指針」の基準に準じて設置されている